プノンペンで長く暮らしていると、「美味しいらしい」と何度も聞いているのに、なぜか行けていないローカル店がいくつかあります。
TTP(トゥールトンポン)エリアにあるフォーのお店「ហ្វឺ តាម៉ាប់」も、私にとってそんな一軒でした。
数年前から美味しいと聞いていたのですが、かなりローカルな雰囲気で最初の一歩に少し勇気がいるのと、店の前を通るといつもお客さんがいる印象で、なかなか入るタイミングがありませんでした。
今回はあえてランチのピークを外して訪問。実際に食べてみると、「もっと早く来ればよかった」と思うくらい好みのフォーでした。牛肉がたっぷり入ってボリュームもあり、プノンペンで美味しいローカルグルメを探している人にはぜひ知ってほしいお店です。
〜Contents〜
プノンペンTTPのローカルフォー店「ហ្វឺ តាម៉ាប់」へ

ហ្វឺ តាម៉ាប់があるのは、プノンペンのTTP(トゥールトンポン)エリア。
外観はいかにもカンボジアのローカル食堂といった雰囲気。
通りから見ると黄色いフォーの看板が出ていますが、入口はかなり素朴です。初めてプノンペンを旅行する人なら、「ここに入って大丈夫かな?」と一瞬迷うかもしれません。
私もそれが理由で何年も気になりながら入れずにいました。
でも、こういうお店に思い切って入ってみると美味しい料理に出会えることがあるのが、プノンペンのローカルグルメ巡りの面白いところです。
家族経営らしいカンボジアのゆるい雰囲気

この日はランチタイムを外して訪れたので、入ったときのお客さんは私だけ。
店内には赤や青のプラスチック椅子とステンレスのテーブルが並び、奥には調理スペースがあります。
家族で営業しているようで、子どもはテレビを見ながらのんびり。私が入るまではお母さんも座ってゆっくりしていて、お父さんは自分のご飯を食べていました。
お客さんが来たら仕事をして、暇な時間は家族それぞれ自由に過ごす。
カンボジアのローカル店ではよく見る光景で、この肩の力が抜けた感じも個人的には結構好きです。
メニューなし!麺を選んでフォーを注文

ហ្វឺ តាម៉ាប់には、写真付きのメニューブックのようなものはありませんでした。
注文するときに選ぶのは麺。
米粉の麺と袋麺タイプの麺があり、今回は米粉麺を選びました。
カンボジアの麺料理といえばクイティウ(Kuy Teav)の細い米麺をイメージすることが多いですが、こちらはそれよりも太め。
フォーを待っていると葉野菜とお茶セットが登場

注文を終えて席で待っていると、まずトレイが運ばれてきます。
トレイにはお茶を飲むためのコップとたっぷりの葉野菜、さらにニンニクの漬物のようなものが添えられていました。
葉野菜を好きなタイミングで麺に加えられるのは、東南アジアの麺料理らしいスタイルです。
お茶は卓上に置かれた大きな容器からセルフサービス。好きなだけ飲めます。

さらに卓上にはチリソースをはじめ、いろいろな調味料が用意されていました。
まずはそのままスープを味わい、途中からチリや調味料を加えて自分好みに変えていくのもおすすめです。
ហ្វឺ តាម៉ាប់のフォーは10,000リエル

しばらくすると、湯気の立ったフォーが到着。
価格は10,000KHR(約390円 26年9月現在)
最初に驚いたのは、思っていた以上に具が多いこと。
牛肉は2種類入り、さらに胡椒の効いた肉と肉団子が2個。麺もしっかり入っていて、10,000リエルとは思えないくらいボリュームがあります。
見た目は素朴なローカルフォーですが、食べてみると満足度はかなり高めでした。
太めの米粉麺がもちっとして美味しい

個人的に特に気に入ったのが麺です。
一般的なクイティウでよく見る細い米麺ではなく、こちらは平たく太めの米粉麺。
つるっとした喉越しがありながら、細麺よりも麺そのものの存在感があり、スープと一緒に食べたときの満足感があります。
太麺好きの私にはこちらの方が好み。
スープだけでなく麺の食感も楽しめるので、食べ進めても飽きませんでした。
スープは少し甘め!カンボジアらしい味わい

スープをひと口飲んで最初に感じたのは、ほんのりとした甘さ。
ベトナムで食べるフォーと比べると、少し甘めに感じました。
カンボジアでは料理に甘みを感じる味付けも多いので、現地の好みに合わせた味なのかもしれません。
ただ、甘いといってもデザートのような甘さではなく、牛肉の旨みが溶け込んだスープの中にやさしい甘さを感じる程度。
最初は何も加えずそのまま飲み、途中から葉野菜やチリを足すと味に変化が出ます。
個人的にはこの少し甘めのスープと太い米粉麺の組み合わせがかなり好みでした。
牛肉2種類+肉団子で想像以上のボリューム

このフォーは麺とスープだけでなく、お肉もしっかり楽しめます。
牛肉は2種類入り、さらに肉団子が2個。胡椒の効いた肉も入っていて、ひとつの丼の中で違う食感を楽しめました。
ローカルの麺料理は安くても肉が少なめということがありますが、ここは食べ終わった後に「ちゃんと一食食べた」という満足感があります。
お肉類もそれぞれ美味しく、太麺と一緒に食べても存在感が負けません。
10,000リエルという価格を考えると、コストパフォーマンスもかなりいいと思います。
葉野菜とニンニクを加えるとさらに美味しい
別添えで出てくる葉野菜は、そのまま食べてもいいですが、熱いスープに入れると少ししんなりして、シャキッとした食感も残ります。
さらにニンニクの漬物のような付け合わせを加えると、スープにパンチが加わってまた違う味に。
チリソースや卓上調味料もあるので、一杯のフォーを自分好みに調整しながら食べられます。
最初から調味料をたくさん入れるのではなく、まずはスープ本来の味を楽しんでから少しずつ足していくのがおすすめです。
ローカル過ぎて入りにくかったけど行ってよかった
数年前から「ここのフォーは美味しい」と聞いていたហ្វឺ តាម៉ាប់。
正直なところ、最初はかなりローカルな外観に少し躊躇していました。
いつ通ってもお客さんがいる印象だったこともあり、「また今度でいいか」と後回しにしていたお店です。
今回はランチタイムを外したこともあって店内は空いていて、ゆっくり食べることができました。
そして食べ終わった感想は、「もっと早く来ればよかった」。
少し甘めのスープ、太い米粉麺、たっぷり入った牛肉と肉団子。
派手さはありませんが、また食べに来たいと思える美味しいフォーでした。
プノンペンでローカルグルメに挑戦したい人にもおすすめ
プノンペン旅行でローカル食堂に入ってみたいけれど、どこに入ればいいか分からないという人も多いと思います。
ហ្វឺ តាម៉ាប់は、おしゃれなカフェや観光客向けレストランとは正反対。
エアコンの効いたきれいな店内でゆっくり食事をするというより、ローカルの空気の中でさっと麺を食べるお店です。
その分、プノンペンの日常を感じながら食べられるのが魅力。
ហ្វឺ តាម៉ាប់の店舗情報
| 店名 | ហ្វឺ តាម៉ាប់ |
|---|---|
| 住所 | 23, Street 35, Sangkat Toul Tum, Phnom Penh |
| エリア | TTP(Tuol Tom Poung/トゥールトンポン) |
| 営業時間 | 6:30〜18:00 |
| ジャンル | フォー・米粉麺・ローカルグルメ |
| 価格帯 | フォー 10,000KHR |
夜遅くまで営業する店ではないので、朝食やランチでの利用がおすすめです。
こんな人におすすめ
- プノンペンで美味しいフォーを探している人
- TTPでローカルグルメを食べてみたい人
- 細麺より太めの米粉麺が好きな人
- 牛肉がたっぷり入った麺料理を食べたい人
- 観光客向けではないカンボジアの日常を体験したい人
- 10,000リエル前後で満足できるランチを探している人
まとめ
プノンペンTTPにあるហ្វឺ តាម៉ាប់は、ローカル感たっぷりの店構え。
今回食べたフォーは太めの米粉麺に少し甘めのスープ、牛肉2種類や肉団子などがたっぷり入っていて、値段以上の満足感があります。
おしゃれでもなければ、観光客向けでもありません。家族が店内でご飯を食べたり、子どもがテレビを見ていたりする、カンボジアらしいゆるい空気が流れるローカル食堂です。
だからこそ、こういう一軒を知っているとプノンペンでの食べ歩きがもっと面白くなります。
TTPでいつものクイティウとは少し違う太麺のフォーを食べたくなったら、ぜひ一度挑戦してみてください。


コメント