カンボジアで“食べて感じる文化”──定番から通好みまで、現地で出会える料理13選

【クメール料理】

カンボジアで“食べて感じる文化”──定番から通好みまで、現地で出会える料理13選

はじめに

観光地として注目されるカンボジアですが、その魅力は「食」にもぎゅっと詰まっています。
ココナッツの甘み、発酵の香り、ハーブの爽やかさ──五感に届く料理の数々。
今回は現地で実際に出会った“カンボジアらしさあふれる料理”を、文化背景とともにご紹介します。


☕️ 朝食部門:手軽だけど奥深い、カンボジアの朝ごはん

1. バイサイチュルーク(Bai Sach Chrouk)

甘辛く味付けした豚肉を炭火で焼き、あたたかいごはんの上にのせた定番の朝食メニュー。
添えられた大根と人参のなます、そしてクイティウ風のスープがセットで出されることが多く、
朝のエネルギー源として愛されています。

2. ノムバンチョック(Nom Banh Chok)

細い米麺に魚の発酵ペーストを使ったグリーンカレースープをかけたもの。
生のもやしやハーブ、きゅうり等がのり見た目も味も爽やか。市場の朝限定屋台でよく見かけます。

3. クイティウ(Kuy Teav)

澄んだスープに米麺、豚ひき肉や牛肉のスライスをトッピングしたヌードルスープ。
屋台によって味が異なり、にんにくチップや唐辛子で好みに調整できるのも楽しい一品です。

4. ボーボー(Babor)

カンボジア風のおかゆ。鶏肉や豚肉、時には魚のだしを使い、塩や生姜でやさしく味付けされています。 朝食としてよく食べられ、トッピングに揚げパン(チャークワイ)や刻みネギ、フライドガーリックが添えられることも多いです。澄んだスープに米麺、豚ひき肉や牛肉のスライスをトッピングしたヌードルスープ。 屋台によって味が異なり、にんにくチップや唐辛子で好みに調整できるのも楽しい一品です。


🍜 家庭料理部門:食卓に並ぶ日常の味

5. サムロームチュー(Samlor Machu)

“酸っぱいスープ”という意味で、タマリンドやトマト、パイナップルなどで酸味を加えた野菜スープ。 魚や鶏肉を入れることが多く、暑い日にぴったりのさっぱり味です。

6. プレアサー(Pleah Sach)

生の牛肉や魚をレモン汁やナンプラー、ミントで和えたサラダ風の前菜。
食欲のない日でも箸が進む一皿で、ビールとの相性も抜群です。


🍽️ 名物部門:観光客も必ず出会う!カンボジアの代表選手

7. アモック(Amok)

白身魚をココナッツミルクとカレー風味のペーストで和え、バナナの葉に包んで蒸した料理。
ほのかな甘みと香草の香りが絶妙で、観光客に最も人気のあるカンボジア料理の一つです。

8. ロクラック(Lok Lak)

黒胡椒と醤油ベースのソースで牛肉を炒め、レタスやトマト、きゅうりとともに盛りつけ。
ライム+胡椒+塩の特製ダレに付けて食べるのが現地流です。
ローカルのお店ではご飯と一緒に提供され、白ご飯を炒飯(バイチャー)に変える、バイチャーロックラックがあり、現地の味の炒飯も食べれてオススメ。

9. ヤオホン(Yao Hon)

ココナッツミルクとカレーペーストをベースにした甘辛スープで、肉や野菜を煮て食べる鍋料理。 家族や友人と囲む「団らんの味」として、週末や特別な日に楽しまれています。


🌭スナック&珍味部門:ちょっと挑戦してみたい味

10. チェークチアン(Chek Chean)

屋台で定番の揚げバナナ。カリッとした衣とトロッとした果肉の対比がクセになるスイーツ系スナック。

11. 昆虫スナック

素揚げのコオロギ、バッタ、タランチュラまで。塩味やガーリック味が多く、意外とクセになる人も多いとか。

12. プラホック(Prahok)

魚の発酵ペースト。単体で食べるというより、炒め物やディップ、スープの隠し味として使われます。 強烈な香りながら、カンボジア料理には欠かせない存在です。


🎉 特別な日に:祝宴を彩る伝統料理

13. ティク・クローン(Tirk Kroeung)

香草ペースト「クローン」で牛肉や魚を煮込んだ、儀式や特別な日に食べられる伝統料理。
ハーブの香りと発酵魚の風味が効いたスープは、現地の“ごちそう”そのもの。家庭ごとにレシピがあり、まさに“カンボジアのおふくろの味”の一つです。


おわりに

いかがでしたか? カンボジア料理は、辛すぎず、どこか素朴でやさしい味のものが多いのが特徴です。 そしてその一皿一皿には、暮らしの風景や人々の価値観がにじんでいます。

次にカンボジアを訪れるときは、ぜひその“味”を通して、土地と人の物語に触れてみてくださいね。コメント欄では、気になった料理や、実際に食べた感想などをシェアしてもらえたら嬉しいです。

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