プノンペンには、セントラルマーケットやロシアンマーケットなど旅行者にもよく知られた市場があります。
一方で、「観光用ではない、普段のプノンペンの買い物風景を見てみたい」という人に面白いのがオリンピック市場(Olympic Market/ផ្សារអូឡាំពិក)です。
洋服、生地、バッグ、靴、アクセサリー、日用品、キッチン用品、食品まで、とにかく商品数が多い大型のローカル市場。
外観は昔ながらの小さな市場というより、巨大な商業ビルのような造りです。
その建物の中に小さなお店がびっしり入り、通路を歩いているだけで次から次へと商品が現れます。
観光客向けのお土産市場というより、地元の人や業者が実際の買い物に利用している印象が強く、セントラルマーケットやロシアンマーケットとはまた違うプノンペンの日常を感じられる市場でした。
〜Contents〜
プノンペンのオリンピック市場とは?

オリンピック市場は、プノンペン中心部のSangkat Olympicにある大型市場です。
クメール語ではផ្សារអូឡាំពិក(Phsar Olympic)。
名前の通りNational Olympic Stadiumからも比較的近く、この周辺では昔から知られている買い物スポットです。
市場は複数階にわたる大型の建物で、衣類や生地などを中心に、さまざまな商品が販売されています。
卸売と小売の両方が多く、地元のショップ経営者や仕立て関係の人がまとめて商品を買いに来る市場としても知られています。
観光市場というより地元の人が利用するローカル市場

実際に中を歩いて感じるのは、とにかく観光客が主役の市場ではないということ。
もちろん旅行者でも普通に入れますが、売り場は「外国人に見てもらうため」に整えられている感じではありません。
お店の人が商品を整理していたり、業者らしい人が大きな荷物を運んでいたり、まとめ買いをしている人がいたり。
外周にも商品や屋台が広がり、バイクやトゥクトゥク、人が絶えず行き交っています。
市場そのものを観光するというより、プノンペンの商売や日常の買い物をそのまま覗いているような感覚です。
まず驚くのがオリンピック市場の大きさ

市場の前まで来ると、まず建物の大きさに驚きます。横に長い大きな建物が一帯を占めています。
外周にも店舗や露店が並び、道路沿いにはバイクやトゥクトゥクがずらり。
中へ入る入口も複数あるので、初めてだと「どこから入ったのか分からなくなりそう」と感じるくらいです。
短時間で全部を見るのはかなり難しいので、興味のあるジャンルを決めて歩く方が効率的です。
館内は小さなお店がぎっしり

建物の中へ入ると、通路の両側に小さな店舗がびっしり並びます。
洋服屋の隣にアクセサリー、その先には日用品、さらに歩くとバッグや布製品など、売っているものがどんどん変わります。
ショッピングモールのようにカテゴリーごとにきれいに区切られているわけではないので、目的のお店を探して歩くというより、歩きながら気になるものを見つける感じ。
この少しごちゃっとした雰囲気も、ローカル市場らしくて面白いところです。
オリンピック市場は洋服の種類がかなり多い

写真を撮りながら歩いていて特に多いと感じたのが洋服。
普段着、女性向けの服、子ども服、下着、部屋着など、かなり幅広い商品があります。
ラックいっぱいに服が並んでいるお店もあれば、壁いっぱいに商品を掛けているお店もあります。
一着ずつきれいに展示するブティックとは正反対で、とにかく大量の商品を効率よく並べている売り場が多め。
服を探すのが好きな人なら、かなり長時間見ていられると思います。
バッグや靴、アクセサリー類も豊富

洋服だけではありません。
バッグ、リュック、キャリーケース、靴、サンダル、ヘアアクセサリーなどもかなり豊富です。
子ども向けのキャラクター柄リュックが並んだ売り場や、小さなアクセサリーを壁一面に並べた店舗などもありました。
市場内は店舗によって扱う商品が細かく分かれているので、見ていると「こんな専門店まであるんだ」と思うことがあります。
オリンピック市場といえば生地売り場

オリンピック市場で特に有名なのが生地・布製品です。
館内を歩いていると、色とりどりの布が棚いっぱいに積み上げられたお店が何軒もあります。
写真でも、折り畳まれた生地が天井近くまで積まれている売り場がありました。
シンプルな無地だけでなく、柄物、光沢のある生地、カンボジアの伝統衣装に使われるような布など種類も豊富。
既製服を買うためだけではなく、生地を選んで仕立てたい人が訪れる市場として知られているのも納得です。
カンボジアの伝統衣装用の生地探しにも

カンボジアでは結婚式や式典などで華やかな伝統衣装を着る機会が多く、生地を選んでオーダーメイドする文化も身近です。
そのため、オリンピック市場には一般的な布だけでなく、カンボジアらしい華やかな生地も多く集まっています。
旅行中に完成品の民族衣装を買うだけでなく、「布そのものを見たい」という人にはかなり面白い場所。
裁縫やファッションが好きなら、他の売り場以上に時間を取って見たいエリアです。
日用品とキッチン用品もかなりの品揃え

別のエリアへ移動すると、雰囲気が一気に変わります。
鍋、ボウル、保存容器、プラスチック製品などの日用品やキッチン用品も大量に販売されています。
まさに「プノンペンで生活する人が買いに来る市場」という感じ。
観光のお土産とは全く関係ありませんが、在住者目線ではむしろこういう売り場の方が面白かったりします。
生活用品をまとめて探したいときにも使えそうです。
コスメ・ヘア用品・細かな雑貨も

市場内には化粧品、ヘアアクセサリー、ネイル用品、小物類などを扱う店舗もあります。
商品が棚や壁いっぱいに並べられ、店舗によっては足元近くまで商品が置かれています。
種類が多いので目的の商品がある場合は、写真を見せたり商品名を見せたりして尋ねた方が早いこともあります。
英語が必ず通じる市場ではないため、翻訳アプリを準備しておくと便利です。
ローカルシャンプーやネイルが体験できるお店もあります。
食品売り場には調味料や輸入食品も

食品を扱うお店もあります。
写真では缶詰、調味料、ソース、ドリンクなどが棚いっぱいに並んでいました。
カンボジアの商品だけではなく、ベトナム、中国など周辺国から入ってきた商品も見かけます。

さらに最近では日本の商品も置かれている店もあり、「こんなものまで市場で売っているんだ」と探すのも面白いです。
大型スーパーとは違い、一つの小さな店舗に独特の商品が集まっていることがあります。
外周にもお店や屋台が並ぶ

オリンピック市場は建物内部だけを見て終わりではありません。
外周にも露店や小さなお店が並び、人もバイクもかなり多め。
大きな荷物を運ぶ人や商品を積んだ車両なども通るため、市場の周りは常に動いています。
市場内部とはまた違う活気があり、カンボジアらしいローカル市場の雰囲気を感じるなら外周も歩いてみると面白いです。
エスカレーターもある多層式の市場

昔ながらの市場というと平屋の建物をイメージしますが、オリンピック市場は複数階あります。
エスカレーターと階段があり、上下階を移動できます。
フロアを変えると商品ジャンルや雰囲気も変わるので、時間があるなら1階だけで帰らず上階まで見てみるのがおすすめ。
特に洋服や生地を探している場合は、館内全体を歩いて比較した方が選択肢が広がります。
トイレもあるので長い時間滞在しても安心です。

市場内は迷いやすいので入口を覚えておく

オリンピック市場で意外と大事なのが入った場所を覚えておくこと。
似たような通路や店舗が続くため、夢中になって歩いていると現在地が分からなくなりやすいです。
「帰りにあのお店へもう一度行こう」と思っても、場所を覚えていないとかなり探すことになります。
気になる店を見つけたら、店舗番号や周辺の看板をスマートフォンで撮っておくのがおすすめです。
価格交渉はできる?オリンピック市場での買い物
オリンピック市場には小売だけでなく卸売の店も多いため、購入数によって価格が変わる商品があります。
何点かまとめて買う場合は、単品価格とは別にまとめ買い価格があるか確認してみてもいいと思います。
一方で、すべての商品で値切る必要があるわけではありません。
最初からローカル向け価格で販売している店舗もあるので、数ドルの商品まで無理に交渉するより、価格に納得できるかどうかで判断する方が買いやすいです。
高価な商品や大量購入の場合は、購入前に合計金額を確認しておくと安心です。
観光客はスリと貴重品管理に注意
市場内は時間帯によってかなり人が多くなります。
特に狭い通路では商品を見ながら歩いていると、バッグへの注意がおろそかになりがちです。
財布やスマートフォンは後ろポケットに入れず、バッグは身体の前へ。
市場の外周はバイクやトゥクトゥクも多いので、スマートフォンを道路側へ出したまま歩かない方が安心です。
オリンピック市場に限った話ではありませんが、ローカル市場を歩くときの基本として貴重品管理はしておきましょう。
商品だけでなく足元にも注意
市場では店頭まで商品が広がっていることがあります。
通路の端に箱や商品が置かれていたり、大きな荷物を運ぶ人が突然通ったりすることもあります。
上の商品を見ながら歩くだけでなく、足元も確認しながら進む方が安全です。
歩きやすい靴で行くのがおすすめです。

セントラルマーケットとの違い
初めてプノンペンを旅行する人なら、セントラルマーケットとどちらへ行くか迷うかもしれません。
観光地として分かりやすく、アクセサリーやお土産などを探したいならセントラルマーケットの方が利用しやすいです。
一方、オリンピック市場は洋服、生地、生活用品など、地元の買い物により近い品揃え。
市場建物の中を歩きながら「プノンペンでは普段どんなものが売られているのか」を見る楽しさがあります。

ロシアンマーケットとの違い
ロシアンマーケットもTTPを代表するローカル市場ですが、旅行者向けのお土産や雑貨を扱う店舗がかなりあります。
オリンピック市場は、それよりも衣料品や生地、卸売商品などの比率が高い印象。
かわいいカンボジア土産を探すのが目的ならロシアンマーケット。
服、生地、日用品を探したり、巨大なローカル市場そのものを体験したいならオリンピック市場という使い分けが分かりやすいです。

オルセーマーケットとの違い
同じく地元客中心の大型市場として、オルセーマーケットもあります。
どちらも観光客向けというよりローカル色が強い市場ですが、個人的にはオリンピック市場の方が服・生地・ファッション関連を探す市場という印象が強め。
一方、オルセーマーケットは食品、日用品、業務用品などさらに雑多で、「何でもある巨大な問屋街」に近い雰囲気があります。
時間があるなら近いので両方訪れると、プノンペンの市場ごとの違いがよく分かります。

オリンピック市場はこんな買い物におすすめ
- カンボジアで生地や布を探したい
- ローカルの洋服や子ども服をまとめて見たい
- ローカルのバッグ、靴、アクセサリーを探したい
- キッチン用品や生活雑貨を探したい
- ローカル価格の商品を探してみたい
- 観光市場ではないプノンペンの日常を見てみたい
おすすめの時間帯は午前中
オリンピック市場は一般的に8:00〜18:00頃の営業として案内されています。
しっかり見て回るなら午前中がおすすめ。
午後遅くなると閉店準備を始める店舗もあるため、買い物目的なら早めに行った方がゆっくり見られます。
外周も歩きたい場合は、プノンペンの日中はかなり暑いので水分補給も忘れずに。
オリンピック市場の基本情報
| 名称 | オリンピック市場(Olympic Market/ផ្សារអូឡាំពិក) |
|---|---|
| 住所 | ផ្លូវលេខ 310, ផ្ទះលេខ 26, Phnom Penh, Cambodia |
| エリア | Olympic / Boeung Keng Kang |
| 営業時間 | 8:00〜18:00頃 |
| ジャンル | ローカル市場・卸売市場・ショッピング |
| 主な商品 | 洋服、生地、バッグ、靴、アクセサリー、日用品、キッチン用品、食品など |
| 価格帯 | 店舗・商品・購入数量によって異なる |
| おすすめ | 生地探し、洋服、ローカルショッピング、市場散策 |
※営業時間は店舗によって多少異なる場合があります。市場内には個人商店が多数入っているため、特定の商品を目当てにする場合は早めの時間帯がおすすめです。
こんな人におすすめ
- プノンペンのローカル市場を歩いてみたい人
- セントラルマーケット以外の市場へ行ってみたい人
- カンボジアの生地や布に興味がある人
- 洋服やバッグ、日用品を安く探してみたい人
- プノンペン在住で生活用品を探している人
- 観光地だけでは分からないカンボジアの日常を見たい人
まとめ
プノンペンのオリンピック市場(ផ្សារអូឡាំពិក)は、洋服や生地を中心に、バッグ、靴、アクセサリー、日用品、キッチン用品、食品まで揃う大型のローカル市場です。
外から見ると巨大な商業ビル。その中へ入ると、小さなお店が通路の両側に延々と続きます。
特に印象的だったのが商品量の多さ。
洋服はラックいっぱい、生地は棚いっぱいに積まれ、アクセサリーや日用品も壁から床近くまでぎっしり。
セントラルマーケットのような「プノンペンの有名観光市場」とはかなり雰囲気が違います。
お土産を効率よく探したい人には少しハードルがありますが、だからこそ見られるのが地元の人たちの日常。
特に生地や洋服が好きな人なら、市場を一周するだけでは終わらないくらい見応えがあります。
観光地として作られた市場ではなく、今のプノンペンで実際に使われている巨大市場を歩いてみたい。
そんな人には、オリンピック市場がおすすめです。


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