プノンペンにはセントラルマーケットやロシアンマーケットなど、観光客にも知られた市場がいくつもあります。
その中でも、もっと「普段のプノンペン」を見てみたい人におすすめしたいのが、オルセーマーケット(Orussey Market/ផ្សារអូរឫស្សី)です。
ここはお土産探しをする観光市場というより、地元の人や商売をしている人たちが日常的に買い物をするローカル市場。
食品、乾物、衣類、生地、靴、食器、キッチン用品、電化製品、生活雑貨……。市場の中へ入ると、「並んでいる」というより、あらゆる商品が所狭しと詰め込まれているような光景が広がっています。
今回はカンボジア人の友人と一緒に歩いてきたので、市場内の雰囲気や買い物するときに知っておきたいこと、さらに市場の外周で見つけた5,000リエルのローカル麺まで紹介します。
〜Contents〜
プノンペンのオルセーマーケット(ផ្សារអូរឫស្សី)とは?

オルセーマーケットは、プノンペン中心部のOknha Tep Phan Street(Street 182)沿いにある大規模なローカル市場です。
7 Makara(Prampir Makara)に位置し、卸売と小売の両方が行われています。
観光スポットとして有名なセントラルマーケットやロシアンマーケットと比べると外国人観光客の姿は少なめ。
実際に歩いてみても、「観光客にカンボジアらしいものを売る市場」というより、地元の人が必要なものを買いに来る生活市場という印象が強いです。
プノンペンで2番目に大きな市場として紹介されることもあり、市場内だけでなく周辺にもたくさんのお店や屋台が集まっています。
観光市場とは全然違う!オルセーマーケットの雰囲気

市場へ入って最初に感じるのは、とにかく「商品が多い!」ということ。
写真を見てもらうと分かると思いますが、食器や鍋、調理器具、日用品、衣類、袋詰めの商品などが棚いっぱい、天井近くまで並べられています。
きれいに商品をディスプレイするというより、限られたスペースに商品を可能な限り詰め込んだような売り場も多く、その雑多な雰囲気もオルセーマーケットらしさ。
「これ、どうやって取り出すんだろう?」と思うくらい商品が積まれている店もあります。
市場の通路も決して広くありません。
買い物客の横を、大きな荷物を持った業者さんが通っていったり、店員さんの椅子が置いてあったり、床にも商品が並べられていたり。
商品だけを見ながら歩いていると普通にぶつかりそうになるので、足元も見ながら歩く必要があります。
店員さんの日常もそのまま見えるローカル市場

オルセーマーケットを歩いていて面白かったのが、お店の人たちの過ごし方。
店先の椅子に座ってスマートフォンを見ていたり、ご飯を食べていたり、お客さんが来るまでのんびりしていたり。
観光客向け市場のように積極的に声をかけられるというより、それぞれが普段通りに商売をしている感じです。
買い物をしなくても、市場の中を歩いているだけでカンボジアの生活を少し覗いているような感覚になります。
オルセーマーケットでは何が売っている?

オルセーマーケットの面白さは、とにかく商品のジャンルが広いこと。
今回歩いただけでも、さまざまな商品を見ることができました。
大きな袋にそのまま入った豆や穀物、そして食器や日用品がぎっしり並んだ売り場。
スーパーのようなパッケージされた商品だけではなく、必要なものを必要な量だけ買う昔ながらの市場文化も残っています。
- 米や豆、乾物などの食品
- 肉・魚・野菜などの食品
- 食器、鍋、調理器具
- プラスチック製品や生活雑貨
- 衣類
- 靴
- 生地・布類
- バッグ
- 文房具
- 電化製品・電気関連用品
- 美容・日用品
- お店で使う様々な商品
2階は洋服や靴、生地などが中心

オルセーマーケットは平面に広いだけでなく、建物の上階にも店舗があります。
2階へ上がっていくと、洋服や靴、生地などを扱うお店が増えてきます。
階段周辺にも商品や人が多く、下のフロアとはまた少し違った雰囲気。
洋服や布を探している人なら、1階だけで帰らず上のフロアまで歩いてみると面白いと思います。
オルセーマーケットは値段交渉しなくてもいい?
カンボジアの市場というと、「まず値段を聞いて、そこから交渉する」というイメージを持っている人も多いと思います。私も以前はそう思っていました。
ただ、今回一緒に行ったカンボジア人の友人に聞いたところ、オルセーマーケットはもともとローカル向けの価格で商売している店も多く、最近は物価も上がって店側も大変なので、以前のように何でも値切る感じではないそうです。
もちろん店舗や商品によって違いますし、外国人だから絶対に同じ価格になるとも限りません。
それでも、観光市場へ行ったときの感覚で「とりあえず半額から交渉」のような買い方をする必要はないと思います。
表示価格がない場合は金額を確認し、納得できれば購入する。個人的にはそれくらいの距離感がちょうどいいと感じました。
価格は「買うつもり」があるときに聞くのがおすすめ
もうひとつ、カンボジア人の友人から教えてもらったのが価格の聞き方。
オルセーマーケットでは、買う気がない商品を次々に「これはいくら?」「こっちは?」と聞いて回るより、ある程度購入を考えている商品について価格を確認する方が自然とのこと。
これはどのマーケットへ行っても同じです。
もちろん全店舗共通の厳格なルールではありませんが、ここは観光客向けのショッピング施設ではなく、地元の人たちが実際に商売をしている場所。
「見るだけの観光客」ではなく、その場所を利用させてもらうくらいの感覚で歩くと楽しみやすいと思います。
⚠観光客はスリと貴重品に注意
オルセーマーケットを訪れるなら、貴重品の管理には注意してください。
市場内は通路が狭く、人や商品、荷物がかなり近い距離ですれ違います。
特に外国人観光客は目立つので、スマートフォンや財布をズボンの後ろポケットに入れたまま歩くのは避けた方が安心です。
- バッグは身体の前で持つ
- 財布やスマートフォンを後ろポケットに入れない
- 歩きながらスマートフォンに集中しない
- 人が密集している場所では荷物を意識する
- 大金やパスポートをむやみに出さない
必要以上に怖がる必要はありませんが、人が多い海外の市場を歩くときの基本的な対策はしておくのがおすすめです。
市場の外周も面白い!プノンペンのローカルグルメ探し

オルセーマーケットは建物の中だけでなく、外周もぜひ歩いてみてほしい場所です。
市場の周りには食品や果物などを販売する小さなお店や屋台があり、こちらもかなりローカル感があります。
今回、外周を歩いていて気になったのが麺と生春巻きを売っていたお店。

暑いプノンペンらしく、具材の上には袋に入った氷をのせて冷やしていました。
5,000リエルの青パパイヤ入りローカル麺を実食

今回食べた麺は5,000リエル(約200円 2026年8月現在)
細い米麺に、青パパイヤの千切り、もやし、きゅうりなどの野菜、ハーブ類、ピーナッツ、干し海老がたっぷり。
そこへ別添えの赤い甘辛いタレをかけて食べます。
青パパイヤとピーナッツを見たときは「ソムタムみたいな味かな?」と思ったのですが、食べてみると想像していた味とは少し違いました。
特に印象に残ったのはハーブ。
ハーブ類の香りがかなり前に出ていて、青パパイヤもソムタムのように叩いて味を染み込ませているわけではないので、シャキシャキした食感が強めです。
個人的には味はそこそこ。カンボジアのハーブをたっぷり使った料理が好きな人の方がハマりそうです。
逆にパクチーなど香りの強いハーブが苦手な人は、注文するときに少なめ、または抜いてもらった方が食べやすいと思います。
赤いタレは唐辛子たっぷり!辛さには注意
そして気をつけたいのが辛さ。
別添えの赤いタレには唐辛子がたっぷり入っています。
今回は辛いものを追加しないようにお願いしました。
タレの中に見える白い粒は唐辛子の種と、みじん切りのニンニク。
追加の辛さなしでも、私にはこれで十分でした。
辛い料理が苦手な人は、最初から全部かけずに少しずつ混ぜながら食べるのがおすすめです。
セントラルマーケットやロシアンマーケットとの違い
初めてプノンペンを旅行するなら、セントラルマーケットやロシアンマーケットの方が観光しやすいと思います。
お土産も探しやすく、外国人観光客にも慣れている店が多いからです。
一方、オルセーマーケットの魅力はそこではありません。
きれいに整えられた観光スポットではなく、地元の人が買い物をして、業者が商品を運び、店員さんが店番をしながらご飯を食べている。
そういう「普段のカンボジア」を間近で見られることが、この市場の面白さだと思います。
有名観光地を巡るだけでは分からない、生活の中にあるプノンペンを見てみたい人にはかなり面白い場所です。

オルセーマーケットの基本情報
| 名称 | オルセーマーケット(Orussey Market/ផ្សារអូរឫស្សី) |
|---|---|
| 住所 | Oknha Tep Phan St. (182), Phnom Penh, Cambodia |
| エリア | 7 Makara(Prampir Makara) |
| 営業時間 | 8:00〜17:00頃が目安 |
| ジャンル | ローカル市場・総合市場・卸売/小売 |
| 価格帯 | ローカル価格の商品が中心 |
| 主な商品 | 食品、乾物、衣類、生地、靴、日用品、食器、調理器具、電化製品など |
| おすすめ | カンボジアの日常を感じたい人、ローカル市場巡り、街歩き |
※営業時間は店舗や売り場によって異なる場合があります。市場をしっかり見て回りたい場合は、遅い時間より日中の訪問がおすすめです。
こんな人におすすめ
- 観光地化されていないプノンペンを歩いてみたい人
- カンボジアの人たちの普段の暮らしを見てみたい人
- ローカル市場が好きな人
- セントラルマーケットやロシアンマーケットとは違う市場へ行きたい人
- プノンペンのローカルグルメや屋台料理を探したい人
- きれいな観光スポットより、雑多で活気のある東南アジアらしい雰囲気が好きな人
まとめ
プノンペンのオルセーマーケット(ផ្សារអូរឫស្សី)は、観光客向けというより、地元の人たちの日常生活に密着したローカル市場です。
細い通路の両側には食品や衣類、食器、日用品などがぎっしり。商品が床まで並び、その横を大きな荷物を抱えた人が通っていく光景は、整然としたショッピングモールとは正反対です。
でも、そのごちゃごちゃした感じこそがオルセーマーケットの面白さ。
市場の外へ出ればローカルフードもあり、初めてのカンボジア旅行でお土産を買うならセントラルマーケットやロシアンマーケットの方が利用しやすいですが、「観光客向けではない、リアルなプノンペンを感じたい」という人なら、オルセーマーケットはぜひ歩いてみてほしい場所です。



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