【プノンペン観光】キリング・フィールド|悲劇を語り継ぐカンボジアの追悼地

カンボジア旅行-プノンペン

プノンペン郊外の追悼地「キリング・フィールド」


キリング・フィールド(Choeung Ek Genocidal Center)」は、1975〜1979年にカンボジアを支配したポル・ポト政権による大量虐殺の犠牲者を追悼する場所です。
プノンペン中心部から南へ約15km、静かな田園地帯の中に位置しています。
ここには、トゥールスレン刑務所(S-21)から移送された人々が命を落としたとされ、発掘された数千人の遺骨が今も祈りとともに安置されています。


🕊 慰霊塔に眠る犠牲者たち

敷地の中心には、高さ約17メートルの白い慰霊塔(ストゥーパ)が立ち、内部には透明なケースに収められた多くの頭蓋骨が安置されています。

この塔は、犠牲となった人々の魂を慰め、訪れる人々が「過去を忘れず、平和を祈る場」として建てられました。
塔の周囲には花や線香を供えるスペースがあり、訪問者は静かに手を合わせます。


🎧 オーディオガイドで静かに学ぶ

施設内では、英語や日本語を含むオーディオガイドが用意されています(約3ドル)。
当時の状況を説明するナレーションや、生存者の証言などを聞きながら見学することで、単なる観光ではなく「学び」として深く心に残る体験ができます。
見学ルートは約1時間。
敷地には慰霊塔、処刑場跡、共同墓地、追悼の樹木などが点在しており、ガイドに沿って静かに歩く形になります。


🌳 穏やかな自然と、静寂の中の祈り


現在のキリング・フィールドは緑が多く、鳥のさえずりや風の音だけが響く穏やかな場所です。その静けさが、かえって当時の悲劇の深さを感じさせます。

訪問者の多くが涙を流しながら、それぞれの方法で犠牲者への祈りを捧げています。
写真撮影は許可されていますが、追悼の場であることを忘れず、静かに見学しましょう。


🚕 アクセスと見学のポイント

  • アクセス方法:プノンペン中心部からトゥクトゥクで約30〜40分(片道7〜10ドル前後)
  • 見学時間の目安:約1〜1.5時間
  • おすすめ時間帯:午前中(人が少なく、気温も穏やか)
  • 服装:露出の少ない服装が望ましい(肩・膝を隠す服装で)

📍観光情報

ジャンル: 歴史・追悼施設・メモリアル
🕔 開館時間: 7:30〜17:30
📍場所: Choeung Ek, Phnom Penh, Cambodia
入場料: 約6ドル(オーディオガイド付き)
地図リンク: Googleマップで開く


✨ まとめ

キリング・フィールドは、カンボジアの人々が経験した過去を語り継ぐ「祈りの地」。
観光地というより、平和を考えるために訪れる場所です。

トゥールスレン博物館と合わせて見学すると、歴史の流れと人々の苦しみ、そして再生への希望がより深く理解できます。

静寂の中で、命の尊さと平和の意味を感じてください。

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